厄介な

 一つのことに集中すると他のことに目が向かなくなることがよくあります。おそらく僕のこれは、いわゆるシングルタスクと呼ばれている「良いもの」ではないと思っています。

 

 まず、集中するにしても自分が興味を持ったことだけです。

 

 手を付けた挙句、完成しないことがほとんどです。

 

 加えて、夢中になること自体が現実逃避の意味合いを持つことも多々あります。

 

何かに夢中になると現実から引き剥がされます。しかし数日、もしくは数時間経って興味を失うと、大きく育った焦りとともに現実が押し寄せてきます。

 

 非常に厄介な性格をしていると自分でも、むしろ自分のことだからこそ実感しています。

 

 

 

 

以上。

深夜に食う激辛カップ麺

 最近、僕は死のうとしていました。

 

クローゼットにファッションベルトを巻き、さて首を吊ってみましたが上手く気を失うことができません。

 

低血圧の状態であれば首を吊ったあとに気を失いやすくなるのではないかと考え、3日ほど食事を抜いてみました。

 

1日目は何の問題もなく過ごせましたが、2日目の夜中あたりから、気づけば食物のことを考えていました。

 

3日目も食事を抜きました。日を追うごとに低血圧が加速し、同時に、生に対する固執が自分の中に表れ始めました。

 

今日が4日目でした。空腹で朝の7時頃に一度目が覚めましたが、生憎の低血圧だったので二度寝をしました。その後、昼の12時45分に再び目が覚めました。

 

ベッドから起き上がるのも大変でした。思考だけははっきりしていたので、食うか死ぬかの二択について考えました。

 

15分ほど考え、食うことにしました。

 

ふらふらしながら靴を履いて、ぐらぐらしながらマンションの階段を降りました。

 

 500メートル先のコンビニエンスストアがとても遠く感じるかと思いましたが、案外そのようなことはありませんでした。むしろ近くに感じたかもしれません。意識が朦朧としていたので、自分の歩いた距離など考えられなかったのかもしれません。

 

コンビニエンスストアに入ると、クーラーがよく効いていました。

 

メンチカツバーガーや食パン、チョコをまとったドーナツ、チョコをまとったビスケット、チョコモナカジャンボを買いました。

 

激辛のカップ麺の北極ラーメンを2個、保存食として買いました。死にたくなくなった時のためです。

 

 

 

 

 

 チョコモナカジャンボを食いながら家に帰りました。僕は物を食いながら道を歩くのに抵抗を感じるのですが、今回ばかりは平気でした。

 

家に帰るとすぐにメンチカツバーガーを電子レンジに突っ込みました。2分後、レンジのふたを開けるとソースの香りが充満しました。

 

メンチカツバーガー、ドーナツ、食パン3枚、ビスケットを食いました。腹が痛くなりました。

 

 

 

 

 

 深夜1時、腹痛もある程度おさまったので、北極ラーメンを食うことにしました。生きている実感を得るために刺激の強いものを食べるという人もいるそうです。

 

 

 

 

 

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残念ながら生きてしまいました。

 

 

 

 

 以上。

斜奇峠

 「斜奇峠」という言葉に意味はありません。

 

ただ語感が良いので「斜奇峠」という言葉を使っています。

 

 

 

 

 何らかの怪奇や噂話、もしくは小説だと期待していた方は狐につままれたようにさえ感じたかもしれません。

 

 

 

 

以上。